包茎治療

仮性包茎：日本人に最も多いタイプです。普通の状態では包皮がかぶっていますが、勃起すると包皮が剥げて亀頭が露出するか、容易に亀頭を露出できる状態。
勃起には支障はありませんが、亀頭は普段包皮で覆われて不衛生で刺激に弱く、性交渉では早漏の傾向があったり、ちょっとしたことで炎症を起こしたり、性病にかかりやすかったりという問題があります。
言い換えれば「皮が長い」ということになります。包茎の方の8～9割がこちらのタイプです。

カントン包茎：亀頭先端部の包皮が狭く、無理に剥くと絞めつけられ元に戻らず腫れることがあります。また勃起時や性交渉の際に痛みを伴うことがありますので早めの治療をおすすめします。カントン包茎は通常の状態であれば、手で包皮を剥くことは可能です。亀頭先端部の包皮に狭窄（きょうさく＝狭さ）がある為、包皮を剥きづらかったり、勃起時に途中までしか剥けなかったりします。
何とか剥けても勃起してくると輪ゴムで止められたように締め付けや痛みが生じ、性交時に問題となります。剥いたままで放置した場合、短期間で浮き輪状に腫れて亀頭の細胞が壊死してしまう場合があり早急に治療が必要となります。

真性包茎：亀頭先端部の包皮が狭すぎて亀頭の露出が全く不可能な状態です。亀頭先端部の包皮に狭窄（きょうさく＝狭さ）がある為、包皮を剥くことができず亀頭を露出できません。勃起や性行為だけでなく排尿にも支障が伴い、長年放置しておくと、不潔な状態になり包皮炎症を起こし亀頭と包皮の内側が癒着（くっついてしまう）してしまいます。
泌尿器、生殖器として障害になりますので早急に治療が必要となります。

手術痕が目立ちにくく失敗がほとんどないことから、当院の包茎治療は「亀頭直下埋設法」です。
ペニスは一人一人大きさも長さも違います。治療は長さ・太さ・皮膚の厚みなどの個性を考慮しベストなデザインを決定することから始めます。

まず、環状溝（カリ首の溝）の下1～3ミリのところから余剰包皮の幅を計測します。
その際、右図のように亀頭直下の環状溝と呼ばれる包皮が反転している部分（ピンク色）を切除するので、手術後はくびれに隠れてしまいます。

よってこの方法は、余分な包皮を切除し、切除部分の上側と亀頭直下を縫合しますので、包茎手術にありがちなツートンカラーになる心配がないというメリットを持っています。