ED治療の種類を徹底比較【薬・注射・施術】

ED治療の種類を徹底比較【薬・注射・施術】
ED(勃起不全)とは?
ED(Erectile Dysfunction)は、満足な性行為に十分な勃起が得られない、または維持できない状態を指します。
一時的なものも含めると、成人男性の多くが経験すると言われており、珍しい症状ではありません。実際、40歳以上の男性の3人に1人がEDを経験しているというデータもあり、年代別に見ると40代で約20%、50代で約40%、60代で約60%と、加齢とともに有病率が上がっていく傾向があります。
「自分だけの悩みだ」と思い込んで一人で抱え込んでしまう方も多いですが、EDは非常にありふれた症状であり、適切な治療によって改善が期待できるものです。
EDの主な原因
EDは大きく3つに分けられます。
■ 心因性ED
- ストレス
- プレッシャー
- 性的トラウマ
- 若年層に多い
心理的・精神的な要因でEDが起こるケースでは、仕事の悩みや人間関係のストレスが大脳の興奮を妨げ、性的な刺激を受けにくくなることが関係しています。うつ病などの精神的な病気が背景にある場合もあり、「自分には関係ない」と思っていても、実はストレスや心の状態がEDの原因になっていることも少なくありません。
■ 器質性ED
- 加齢
- 血流障害
- 糖尿病・高血圧
- 中高年に多い
生活習慣の乱れ(睡眠不足、食生活の乱れ、運動不足など)は血行不良を招き、EDのリスクを高めます。また、糖尿病や高血圧といった生活習慣病もED発症のリスク要因です。血管や神経の異常によって、脳からの指令がうまく伝わらず勃起がしにくくなるケースもあります。
■ 混合型ED
最も多いタイプ(身体+精神の両方)
勃起のメカニズム
治療法を理解する前に、勃起がどのように起こるのかを知っておくと、各治療法がどこに働きかけているのかが分かりやすくなります。
- 性的刺激が脳に伝わる:性的な刺激により大脳が興奮し、神経を介してその情報が陰茎に伝わります。
- サイクリックGMPの増加:大脳の指令により「サイクリックGMP」という物質が増え、海綿体の筋肉が緩みます。
- 海綿体に血液が流入・充満:血管が拡張し、大量の血液が海綿体に流れ込みます。十分な血液量があると静脈が圧迫され、血液の流出が防がれることで勃起が維持されます。
つまり勃起には「脳からの指令」「神経の伝達」「血管の拡張・血流」の3つが正常に働く必要があり、どこかに問題が生じるとEDとして現れます。この後ご紹介する内服薬・注射・施術は、それぞれこのメカニズムの異なる部分に働きかける治療法です。
ED治療の種類は大きく3つ
ED治療は主に以下の方法があります。
- 内服薬(飲み薬)
- 注射治療
- 施術(機器による衝撃波治療など)
それぞれ詳しく比較していきます。
① ED治療薬(内服薬)
■ 概要
ED治療の基本となるのが飲み薬(PDE5阻害薬)です。有効成分が血管拡張を促進する作用を持ち、勃起しやすい状態を作ります。いずれも医師の処方箋が必要な処方薬で、当院では国内製薬会社の正規品のみを取り扱っています。
■ 主な薬の種類と特徴比較
| 薬剤名 | 成分名 | 服用タイミング | 効果発現 | 持続時間 |
| バイアグラ | シルデナフィル | 性行為の約1時間前 | 比較的早い | 約5〜6時間 |
| レビトラ | バルデナフィル | 性行為の約15〜30分前 | 最も早い | 約5〜6時間 |
| シアリス | タダラフィル | 性行為の約2時間前 | ゆるやか | 最大36時間 |
バイアグラ(シルデナフィル) 知名度が高く、世界中で使用されているED治療薬です。空腹時の服用が基本で、食後に飲む場合は2時間以上空ける必要があります(アルコールは可)。1日1回、24時間以上の間隔を空けて服用します。
レビトラ(バルデナフィル) 日本国内で2番目に承認されたED治療薬で、服用から効果発現までの時間が短いのが特徴です。長期服用でも安定した効果が得られやすいとされています。食後に服用する場合は40分以上空けます。
シアリス(タダラフィル) 最大36時間という長い持続時間が特徴で、服用のタイミングを厳密に計る必要がなく、高脂肪食の影響も受けにくいため「いつでも行為が可能」という自由度の高さがあります。中度・重度の肝障害がある方は最大10mgまでに制限されます。
■ 当院での処方の流れ
- ご予約:予約制のため、お電話またはメールフォームでご希望の日時をお伝えください。
- ご来院・初診:カルテ記入後、男性医師による問診・検診・血圧検査を行い、問題がなければ当日院内処方いたします。初診は20分前後です。
- 再処方:2回目以降、初診時と健康状態に変化がない場合は、事前にお電話で希望錠数をお伝えいただければすぐにお渡しできます。
■ 副作用
いずれの薬剤も、ほてり・頭痛・めまい・動悸などの副作用が起こることがあります。多くは2〜6時間程度で治まりますが、症状が続く場合は服用を中止しクリニックへご連絡ください。
■ 偽造品への注意
これらの薬剤は医師の処方箋によって交付される処方薬です。個人輸入などの不正規ルートで入手した薬剤は偽造品の可能性が高く、予測できない健康被害につながる懸念があります。当院では国内製薬会社の正規品のみを取り扱っています。
■ メリット
- 手軽に始められる
- 即効性がある
- 初心者向け
■ デメリット
- 頭痛・ほてりなどの副作用
- 効果に個人差あり
- 性的刺激が必要
■ こんな人におすすめ
- 初めてED治療を受ける人
- 軽度〜中度のED
- 手軽に試したい人
② 注射治療(ICI療法/陰茎海綿体注射)
■ 概要
陰茎の勃起組織である海綿体に血管拡張作用のある薬剤(プロスタグランジンE1など)を直接注射し、血流を増加させることで勃起を促す治療法です。内服薬とは異なり、神経の働きや性的刺激に依存しにくいため、内服薬で効果が不十分だった方にも効果が期待できます。
■ 特徴
- 神経や心理状態に関係なく作用
- 内服薬より強い効果が期待できる
- 注射後5〜10分程度で効果が現れる
- 持続時間は個人差があるが30分〜1時間程度
■ 内服薬との違い
| 治療法 | 特徴 | 向いている方 |
| ED治療薬 | 服用しやすく始めやすい | 軽度〜中等度のED、注射に抵抗がない方 |
| ED注射 | 海綿体に直接薬剤を投与 | 内服薬で効果不十分な方、重度EDの方 |
| 衝撃波治療 | 血管機能の根本改善を目的 | 根本的な改善を目指したい方 |
■ こんな方に検討される治療です
- ED治療薬で効果が得られない
- 糖尿病や神経障害によるED
- 前立腺手術後のED
- 勃起の再現性を高めたい方
■ 当院での治療の流れ
- 診察・カウンセリング:EDの症状がいつからあるか、朝立ちの有無、持病、服用中の薬、ED治療薬の使用歴などを確認します。
- 初回投与テスト:院内で注射を行い、効果と安全性を確認します。
- 用量調整:患者様に適した用量を医師が決定します。
- 治療継続:医師の指導のもと、自己注射に移行するケースもあります。
■ 痛みについて
極細の針を使用するため、強い痛みを感じるケースは多くありませんが、注射時のチクッとした痛みや注射後の違和感を感じることがあります。不安がある場合は医師にご相談ください。
■ メリット
- 薬が効かない人にも有効
- 即効性が非常に高い
- 勃起の硬さが出やすい
- 局所作用のため全身への影響が比較的少ない
■ デメリット・リスク
- 注射への抵抗感
- 注射部位の痛み・内出血
- 医師の指導が必要
- まれに持続勃起症(プリアピズム)のリスク
特に注意が必要なのが「持続勃起症」です。まれに4時間以上勃起が続く状態になることがあり、この場合は医療機関での処置が必要です。放置すると海綿体の線維化を引き起こし、将来的な勃起機能に影響するおそれがあるため、以下のような症状がある場合は速やかに受診してください。
- 勃起が4時間以上続く
- 強い痛みがある
- 注射部位の腫れや内出血が広がる
- 出血が止まりにくい
- めまい・気分不快が強い
■ ED注射が向かない方
- 注射に強い抵抗がある方
- 出血傾向のある疾患がある方
- 抗凝固薬を使用している方
- 陰茎に強い変形がある方
- 医師が不適切と判断した場合
■ こんな人におすすめ
- 内服薬で効果が出なかった人
- 重度ED
- 即効性・確実性を求める人
③ 施術(衝撃波治療機器)
■ 概要
機器を使った低衝撃波治療によって、陰茎の微小血管のネットワークを新しく構築・促進し、勃起不全の根本改善を目指す治療法です。薬剤を使わないため、心疾患・脳疾患・糖尿病などの持病でED治療薬を服用できない方でも受けられる治療として注目されています。
当院では複数の衝撃波治療機器を取り扱っており、症状やご希望に応じてご案内しています。
■ 治療機器の比較
| 機器名 | 1回の施術時間 | 1クールの回数・期間 | 有効率 | 1クール料金 |
| RENOVA | 約10〜20分 | 4回/約1ヶ月 | 82.5% | 385,000円 |
| ED1000 | 約20分 | 12回/約1.5ヶ月 | 75% | 385,000円 |
| ED-MAX | 約15〜20分 | 6回/約1.5ヶ月 | 75%以上 | 385,000円 |
いずれの機器も、1回20分程度で陰茎の複数箇所に低出力の衝撃波を照射する治療です。痛みはほとんどなく、副作用や禁忌の心配が少ないとされる安全性の高い治療法です。当日から性行為が可能で、ダウンタイムも特にありません。
ED1000:ペニスの5ヵ所に1回1,500回の衝撃波を照射します。日本における臨床試験(帝京大学)での有効率は75%。1クール(12回)で改善しない場合でも、2クール(24回)で85%の方が改善しているというデータがあります。
RENOVA:ペニスの4ヵ所に1回3,600回の衝撃波を照射します。日本における臨床試験での有効率は82.5%と、3機種の中では最も高い数値です。2クール(8回)まで治療した場合、90%の方が改善しています。
ED-MAX:低衝撃波を持続的に与えることで組織の活性化を促す治療機器です。切開などの外科的処置が不要で、痛みをほぼ発生させずに治療を進められます。照射後に陰茎が熱く感じることがありますが、これは血管が拡張したことによる反応で、1〜2日で治まります。
※いずれの治療も、すべての方に有効というわけではなく、効果の出にくい場合もあります。また効果を認めない場合でも料金の返金はありませんので、事前にカウンセリングで詳細をご確認ください。
■ メリット
- 根本改善を目指せる
- 薬に頼らない
- 痛みがほとんどない
- 持病でED治療薬が使えない方でも受けられる
■ デメリット
- 費用が高額になりやすい
- 継続治療が必要な場合がある
- 効果に個人差があり、出にくい場合もある
■ こんな人におすすめ
- 薬に頼りたくない人
- 根本改善を希望する人
- ED薬の効果が弱くなった、または効果がない人
- 心疾患・脳疾患・糖尿病などの持病でED治療薬が使えない人
ED治療の比較まとめ
| 治療法 | 即効性 | 手軽さ | 根本改善 | 費用 |
| 内服薬 | ◎ | ◎ | △ | ○ |
| 注射 | ◎ | △ | △ | △ |
| 施術(衝撃波) | △ | △ | ◎ | × |
どの治療を選ぶべき?
基本的には以下の流れが一般的です。
① 内服薬から開始 ↓ ② 効果が不十分なら注射 ↓ ③ 根本改善や重度の場合は施術(衝撃波治療)
ただし、これは一般的な流れであり、糖尿病や心疾患などの持病でED治療薬が使えない方は、最初から注射や施術を検討することもあります。どの治療が適しているかは、症状や体質、既往歴によって異なるため、診察のうえで医師と相談しながら決めていくことが大切です。
よくある質問(Q&A)
Q. バイアグラなどのED治療薬は心臓に悪いのでは?
A. 硝酸薬(ニトログリセリンなど)を使用している方は併用できないなど、一部の持病・服用薬との組み合わせに注意が必要です。診察時に持病や服用中の薬を確認しますので、自己判断で個人輸入などにより服用することは避け、必ず医師の診察を受けてください。
Q. ED注射は痛いですか?
A. 極細の針を使用するため、強い痛みを感じるケースは多くありません。チクッとした痛みや注射後の違和感を感じることはありますが、不安がある場合は事前に医師へご相談いただけます。
Q. 一度治療を始めたらやめられないのでは?
A. 内服薬・注射・施術のいずれも、継続を強制されるものではありません。内服薬は必要なタイミングでの服用が基本ですし、施術は決められたクール数で一区切りとなります。ご自身の状況に合わせて治療方針を相談しながら進められます。
Q. 衝撃波治療(ED1000・RENOVA・ED-MAX)はどれを選べばいいですか?
A. 有効率や施術回数、通院期間に違いがあります。通院回数を減らしたい方にはRENOVA、じっくり回数を重ねたい方にはED1000やED-MAXが向いているケースもあります。カウンセリングで症状や生活スタイルを踏まえてご提案しています。
Q. 持病があってもED治療は受けられますか?
A. 糖尿病、高血圧、心疾患などの持病がある方でも受けられる治療法があります。特に衝撃波治療は薬剤を使わないため、内服薬が使用できない方の選択肢になり得ます。診察時に持病や服用中の薬を必ずお伝えください。
ED治療は早めの相談が重要
EDは放置すると悪化する可能性があります。また、糖尿病や高血圧といった生活習慣病のサインである場合もあるため、早めの受診が重要です。「年齢のせいだから仕方ない」と諦めてしまう前に、一度専門医に相談することをおすすめします。
当院のED治療について
当院では、EDの症状や原因、ご希望に応じて複数の治療法をご案内しています。
- 内服薬:バイアグラ・レビトラ・シアリスの正規品を取り扱い、症状や生活スタイルに合わせて処方
- 注射治療(ICI療法):初回は院内で投与テストを行い、安全性を確認したうえで用量を調整
- 衝撃波治療:ED1000・RENOVA・ED-MAXの複数機種を導入し、症状やご希望に応じてご提案
診察・カウンセリングでは、症状の経過や持病、服用中の薬などを丁寧に確認したうえで、無理な治療の押しつけをせず、お一人お一人に合った治療法をご提案しています。プライバシーに配慮した完全予約制の診療体制で、デリケートなお悩みも安心してご相談いただけます。
また、過去に他院でED治療の受診歴がある方は、初診料が無料になるサービスも行っております(過去1年以内に他院でED薬処方・通院歴がある方が対象。初診当日に他院の診察券または治療明細書等をご提示ください)。
まとめ
ED治療には
- 内服薬
- 注射治療
- 施術(衝撃波治療)
といった複数の選択肢があります。
それぞれ即効性・手軽さ・根本改善の度合い・費用感が異なり、症状の程度や持病、生活スタイルによって最適な方法は変わってきます。自己判断で市販品や個人輸入品に頼るのではなく、専門医に相談し、ご自身の状態に合った治療法を見つけることが大切です。